読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

泣ける映画まとめ

泣ける映画のみをまとめてみました。

グルジアの戦争ものに作品…映画 『みかんの丘/とうもろこしの島』

ドラマ

f:id:romagonpower:20161017073745j:plain

f:id:romagonpower:20161017073750j:plain

 

グルジア(現ジョージア)の近年の代表作を観てきました。ソ連邦時代のグルジアは映画製作では個性的な作品で少し注目された国でした。今回2作品は1991年のソ連邦崩壊後、独立したジョージア(旧グルジア)と対立するアブハジア自治共和国の民族対立(アブハジア紛争)を題材にした映画です。

両作品とも、ミカンを収穫したり、トウモロコシを育てる中で、敵同士ともに傷ついた人々を助けようとする中立的な主人公たちの視点から描いた作品です。
●いったい戦争とは何のためにするの?
●いったい戦争とはだれが行うの?
そんな視点からの映画でした。

❶ 『みかんの丘』は、ザザ・ウルシャゼ監督の作品で2013年製作の1時間27分のジョージアとエストニアの合作映画。

舞台はジョージアの西部にあるアブハジアで、ミカン栽培をするエストニア人の集落。アブハジア紛争が激化する中集落に残ってミカン栽培をするイヴォとマルゴスが主人公。2人は戦場で傷ついた二人の兵士を助けて介抱します。しかし2人の兵士は敵同士でした。殺意に燃える2人にイヴォが約束させます “家の中では戦わない事”。そこにアブハジアを援護するロシアの小隊がやって来て…
という話です。そこに戦争の不条理と人間性の尊さを描いた作品でした。

❷ 『とうもろこしの島』は、ギオルギ・オヴァシュヴィり監督の作品で2014年製作の1時間40分のジョージア・仏・独などの合作映画です。

『みかんの丘』と同じでジョージアから独立を主張するアブハジアとの戦争状態の1992年の物語。
両国の間を流れるエングリ川の中州でトウモロコシを作る老人と孫娘の話し。ある日、トウモロコシ畑で傷ついた若いジョージア兵士を発見し、少女は淡い恋心を抱きます。しかしそこにロシアの兵士が現れジョージアの若い兵士を探し始めます。2人の恋の行方は…銃声の聞こえるトウモロコシ畑の大自然の中で成長する障子の姿を描いた寓話的な映画でした。そこに戦争の意味を問う作品でした。

両作品ともアブハジア紛争が双方の人々にもたらした傷の計り知れない深さを描いていて、戦争の不条理を叫んでいました。そんな中でも苦しみながら模索しながら戦争の中で生きている人間を優しく描いている映画でした。それを見て私は“人間の寛容さや尊厳や生きる意味や憎しみの連鎖”などについて考える機会を与えてくれました。でも基本的にはシリアの紛争やパレスチナの紛争を観ていると、戦争当事者の何の意味もない強すぎる民族意識に、“そんなに殺したければ勝手に殺しあえ!”と思うこともありました。
色々考えさせられる映画ではありました。