読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

泣ける映画まとめ

泣ける映画のみをまとめてみました。

浅野忠信の演技の切り替えにぞくぞくさせられた・・・映画「淵に立つ」

ドラマ

f:id:romagonpower:20161010103418j:plain

絶賛したくてたまらない。でもどう絶賛してよいのか言葉が見つからないです。

カンヌ「ある視点」部門の審査員賞受賞らしいですが、まさにそういう部門ぽい。

 

町工場を営み平穏に暮らす家族にある日突然ひとりの男が現れてそして・・という話。

浅野忠信演じる突然の侵入者のなんとも言えない異物感にとまどう前半。

異様に礼儀正しく、様々な意外性を見せる彼に妻や娘は心を開いていくのですが

そこから思わぬ方向に話は進み、ものすごい角度で前半から後半に物語は転がります。

その転がる過程で観ている僕らに感情移入させる人間をころころ変えさせる残酷な脚本

 

そういうことかと思い始めたその思いをも吹き飛ばすまさかのラスト。

あれはハッピーエンドなのかはたまた。前日に観た「少女」でもテーマであった「因果応報」という言葉が

この映画からも発せられますね、「少女」の200倍くらいの威力をもって。

本当にこういう邦画が観たかったんです。

 

浅野忠信のスイッチ(?)の切り替わりにぞくぞくさせられます。

あの不気味な礼儀正しさが効いてるのかな。

あの礼儀が崩れて本性を現す瞬間の恐ろしさといいますか。すごい。

筒井真理子さんも凄かった。

前半と後半の転調の意味合いをあの人が全て演技で語ってくれています。

そして古舘寛治の映画に独自の色を染めるあの独特の存在感。

あれは本当に邦画の至宝と言っても過言ではありません。

 

あらためてこの映画のポスターを見てみると

そこに記された「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」という言葉に茫然。

観ているこちらも淵に立たされてしまう、そんな映画でした。

 

淵に立つ

淵に立つ